年次有給休暇の活用

年次有給休暇を増やした場合のモデルケース

年間労働日数が250日、休日が115日の会社で有給休暇を3日計画付与させて、休日としていた日(例えば夏期休暇)を労働日(実際には休みになる)とすれば年間労働日数が253日、休日が112日となります。
このように変更することで現在の残業代がどれくらい低減されるでしょうか。固定給22万円の社員が10人、25万円が20人、30万円が15人、35万円が5人の会社で各人月20時間の残業がある場合で計算してみます。

250労働日の場合の年間総残業代

  • 残業単価(固定給22万円の社員)=22万円÷(250日×8時間÷12)×1.25=1,650円
  • 年間残業代(10人分)=1,650円×20時間×12ヶ月×10=3,960,000円
同様に固定給25万円の社員20人分=9,000,000円、30万円の社員15人分=8,100,000円、35万円の社員5人分=3,150,000円となり、残業代の総額は24,210,000円となります。

253労働日の場合の年間総残業代

  • 残業単価(固定給22万円の社員)=22万円÷(250日×8時間÷12)×1.25=1,631円
  • 年間残業代(10人分)=1,631円×20時間×12ヶ月×10=3,914,400円
同様に固定給25万円の社員20人分=8,894,400円、30万円の社員15人分=8,006,400円、35万円の社員5人分=3,112,800円となり、残業代の総額は23,928,000円となります。

差額は△282,000円で約1.16%のダウンとなりますが、賃金には労働保険料(労災、雇用保険料)・社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料)がかかってきますからさらに会社負担の額は下がります。

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